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[コメント] レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009/中国)

ごめん、ジョン・ウー
ナム太郎

ジョン・ウーは優しい人なのだと思う。主役級はもちろんのこと、本来ならば端役の部類に入る役者にまである種の見せ場を作ってやるのだから、上映時間が長くなるのは当たり前のことだ。

正直言うと、良い映画を作ろうと思うのならそんな温情は不要なのだ。まさに劇中の曹操のごとく、それぞれの国で凱旋したければ俺に命を預けて闘い抜けと、契約時の条件などどこ吹く風で自分のやりたいように役者を道具として使いきればよいのだと思う。

しかし彼はそのようにはしなかった。それどころか元々は1本だった映画を2本にしてまで、自分の愛する役者たちのための映画を作り上げたのだ。その彼の思いをくみ取り、最後は万雷の拍手とともに彼と役者と映画とを理屈をこえた感情で称え、友よ、次また会うときには敵同士かもななどと、監督と観客との友情の絆を分かち合おうとするのがこの5時間にわたる大作の見方なのだろうなとは思う。

しかし、そんな彼には本当に悪いのだけれど、一観客の立場からするとやはりここは心を鬼にして「長すぎる」ということと「時間の割には中身がなさ過ぎる」ということだけは彼に伝えねばなるまい。

わかる、わかるのだ。そして私はそんな彼の優しさを愛している。けれど私に、これが前後篇で2時間半ならもっと良い映画になっただろうにという思い、そしてそんな『レッドクリフ』をこそ私は観たかったなという思いがどうしても消えないのも事実なのである。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)Orpheus 3819695[*] neo_logic[*]

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