[コメント] レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009/中国)
クライマックスの紅蓮の炎の美しさや、これこそ人海戦術とばかりにばたばたと倒れる兵士の屍を乗り越えて突き進む合戦シーンはさすがに見応えがあったが、そこにいたるまでがあまりに冗長すぎる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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名だたる英雄たちをここで死なせるわけにはいかないから、曹操をどうやって生き延びさせるかというのは、ちょっとした難問だとは思うが、この解決はあまりに安易というか、手抜きとしか言いようがない。もう合戦シーン終わったからあとはどうでもいいや、という投げやりな空気しか感じられなかった。
結局、この映画は赤壁の戦いを、史実に忠実にリアルな戦闘として見せるでもなし、「三国志」の物語にならって、魏・蜀・呉の三国時代の事実上の幕開けとして描くでもなし。
変哲もなく、これといったこともない普通の娯楽作に仕上げただけになっている。
それでも何か突飛な事をしでかしていれば、それがツボになる人には受けそれ以外には総すかんをくっても、記憶には残るだろう。しかし本作は、それを避け、万人向けに無難な道ばかりを選択したために、正直なところ、退屈な映画になっている。
元の史実や物語は、それこそ数千年もの間、無数の人々の心に残り語り継がれてきたというのに、それを題材にした映画があっという間に忘れ去られてしまうというのは、あまりにも皮肉だが、よくできた皮肉になっているから映画的と言えなくもない。
まあ、前作に引き続きリン・チーリンの美しいお姿が拝見できたから、見て損はなかったとは言える。
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