[コメント] グラン・トリノ(2008/米)
遠くの身内よりも隣の他人。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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序盤の描写でかなりの人間嫌いかと思ったが、なんだかんだで隣の娘の案内でホームパーティを楽しんでいる様子を見ると、頭が固く人種差別的な昔の価値観で生きていたことが分かった。パーティで祈祷師に言われたように、もう自分の人生に多少嫌気が差してきているので、生きる意義を探していたのかもしれない。元軍人が怠惰な現状に嫌気が差して、死に場所を求めて闘いの場に復帰するという設定をたまにみるし。
それにしてもBGMが少なく静かな映画だ。鳴り響いているのはチンピラの流すヒップホップぐらいで、それがこの映画の、そして老人と少年家族の生活を乱す騒音を意味しているのか。
それにしても老人が命を張ってようやくあの一家族に安住が訪れたわけだが、あの田舎町でさえ平和に生きていくのには大変だと思うと同時にやるせなさを感じる。そこまでしなくては守れないのかと。しかも元々の土地を離れた遠くアメリカでの、しかも同じ民族間での争いだけに。
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