[コメント] バビロン A.D.(2008/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
設定は結構面白いんですよ。近未来の地球の荒廃するシーンから始まる。まあ、一応のお決まりスタート。何か、地球の未来を育む新しい生命体にもなるのかもしれない女の子をニューヨークへ運ぶといった設定はまあいい。
ただ、何故ニューヨークなのか、そして最後の、周囲の取り巻く悪の最後の様子が全く描かれず、しかも、肝心の女の子自体も最後の死さえそこには全く消失しており、すべてないないづくしなんだ。こんな映画があっていいんだろうか、、とホント唖然とします。
B級映画とはいえ、映画には、何かしら根性というものがあるだろうに、と言いたい気持ちが沸々と湧き起こります。
それにしても、ああジェラール・ドパルデュー、シャーロット・ランプリングたちよ、彼らが今まで映画界に寄与した功績を、一瞬にして木っ端微塵にしたとまでは言わないけれど、(この二人はちょくちょくよくやっているけれど、、)もう少しだけ作品を選んではいただけないものでしょうか、、。
またミシェール・ヨーも実にいい味わいを出しているが、その役柄に特にあっと驚く仕掛けもなかったことに少々残念の念が残る。
というようにこの映画はすべて出し惜しみというか、カットカットの連続なのである。ホント、最近ではそういう意味で不思議な映画だとも言える。
あ、言い忘れました、主役のヴィン・ディーゼルは一人当たり役で、いい役柄を満喫している。そうか、彼のためだけの映画だったと、思い知るべきだったのかなあ、、。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。