[コメント] ルームメイト(1992/米)
心理の動きを掴むのがかなりムツカシイ。「応援できるマトモな人間出てこんのかぁ?」とイラついてたら、それはゲイの隣人だった・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いわゆるヒロインが不在の映画、と思う。主人公対ルームメイトが善人悪人の構図でくくれないところに、終始フクザツな後味が付きまとう。
ヘディの病んだ精神状態を克明に描いているように見えて、本当の目的はかなりワガママ入った、アリーの一人っ子ゆえの「一人はキライ」体質の克服にあるようで。一緒に住む人間がいないとダメだったり、何かあるとゲイの隣人のところに駆け込むわで、常に誰かがそばにいてくれないとダメなアリーも、言ってみれば病んだ人間。しかも勝手に人の部屋に入って詮索する悪癖もあるし。精神に異常をきたしているようで、実は「そばにいないとダメなんだから」っていうヘディの言い分は意外に当たっているトコロがコワイ。お互い争っているようで、一人でいることに耐えられないということでは、共通の病と闘っているという構図にも見えたりもする。アリーのヘディに対する同情はシンパシーを多分に含んでいるとみた。最後のお互いの半分をあわせた写真が結構象徴的であったような気がする。
ともあれ安手のサスペンスになってしまっているけど、そこらへんの葛藤を突き詰めてやったほうがオモシロかったのでは?結構勝手な深読みしたけど、アリーの性格がいまいち描写不足の印象が強い。さらには全体通して、妙に露出度が高い気が・・・サービスか?
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