でも加瀬亮のモヒカンには恐れ入りました。

私麻生久美子さんという女優を少し誤解していたかもしれません。

『ウルトラミラクルラブストーリー』⇒『シーサイドモーテル』という順番でこの映画を見たんですけど、あまり個性的とは思えない、いわば印象の薄い女優さんだったわけですね。

確かにたくさんの映画に出ていらっしゃって、よくよく思い起こせば

「ああ、そういえば・・・」

的な雰囲気の女優さんだったわけです。私にとって。

でもですね、この映画の彼女は実にはつらつとしていて面白いし元気だしきれいだし。

やっぱり女優さんは監督に左右されるんですかね。とてもよかったです。

で三木聡監督についてなんですが、私は彼の作品は『亀は意外と速く泳ぐ』しか知らないですが、この後デビュー作の『イン・ザ・プール』などを拝見しますと、一貫して素朴な笑いに集中しているように思えますね。

それから個性的な存在。

この『インスタント沼』では、やはり二人の男性の個性がとても見事だったと思います。

そんな個性を生み出す作業も監督の力量なのかなぁ、などと感心して見てしまいました。

2011/05/11　自宅