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[コメント] レスラー(2008/米=仏)

映画芸術としては ほとんど魅力は無いが、プロのアスリートの背中をこれほど 生々しく描き出した映画は唯一無二に近い。 この作品の息づかい は とびきりだ。
ありたかずひろ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







他の方も書かれているが、プロレス という世界には ある程度以上のファンでしか

知らない “舞台裏” がある。 通常 テレビや雑誌媒体には映らないハズの その

世界を魅力的に仕上げるには、いろんな感情 愛情や覚悟がいる事と思う。

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そのストーリーの中心である 主演男優を称えるのは、どうにも当たり前のようだが

やはり ミッキー・ローク に触れないワケにはいかない。

彼自身が、セリフで言わされているように 80年代は最高! で 90年代はクソみたい

だった彼のキャリアは、やはりこの映画の味付けには とても利くスパイスになって

いる。 主演男優のオスカーもぜひ獲って欲しかった。

ロッキー = スタローン のように、これから栄光を掴み取るために疾走する人間を

演じてスターダムに駆け上がる という俳優は 目に出来る機会は多い。

しかし、ランディ = ローク は、アスリートとしての終焉だけを演じ切って、自身の

キャリアを復活させるという、快挙をやってのけた。

この映画で彼が見せた 老醜・涙・哀しみ そして背中には、勇気づけられた。

そして、 マリサ・トメイ の演技も、手を挙げて称えてあげて欲しい。

                             2010.9.4 鑑賞

(評価:★4)

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