[コメント] 精神(2008/日)
精神病者の顔を見て話を聞ける。この機会の提供たけで本作を奇禍とするべきだ。そしてこのアジールを見てホッとする。サバケた職員さんたちが頼もしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
職員さんが自立支援法の時代で、負担増を心配しておられるのが寂しい。
捨てカットに猫を多用するのがこの監督らしい。山本先生へのインタヴューや登場人物の試写後のトークがDVDの付録で観れる。先生は昭和44年から、精神科の閉鎖病棟の鍵を外す運動に関与された方とのことで、これはイタリア映画『人生、ここにあり!』で描かれた取り組みと連動している。
鬱病患者の「鬱は苦しい。死ぬことばっかり考えて何もできへん。体験せんと判らんよ」という言葉が自然で判りやすく、記憶に残った。赤ん坊を虐待で殺したという告白は。統合失調症患者がインベーダーにいつ捉えられて犯罪犯すか判らんという件があるが、現代では薬で症状はコントロールできるのだ。これはこの患者の心配性を記録しているのであり、これ観てパニックになる必要はない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。