[コメント] いまを生きる(1989/米)
問題はふたつ。第一に、悲しいかな、英語では(翻訳ではなおさらだが)肝心の詩のパワーを感じるだけの素養がこちらに無いこと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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それから、もうひとつは生徒の自殺。これは脚本の問題ではなく、演出の問題だと思う。
情熱を否定されて自殺に追い込まれるのは、父親に対する反感や絶望だけではなく、一方では両親に対する愛情があってこそだろう。ところが、父親はおよそ非人間的なまでにパターン化された造形をなされていて、母親はほとんど影が薄い。これではニールの「人間としてギリギリの選択」という説得力がなく、なんだかストーリーの都合上そうなってしまったくらいにしか受け取れない。
結果として、「伝統を重んじる名門校での、はみ出し熱血教師奮闘記」、というステレオタイプな印象に矮小化されてしまった気がする。
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