[コメント] あるアメリカ消防夫の生活(1903/米)
映画技術の先鋭化を実現したカットバック手法の創造が歴史的な貢献として価値ありのSO-SOサイレント
確かに現場へと向かう馬車のシーンが無駄に長かったり、ドラマというよりもドキュメンタルなその映画手法で、プロット構築の策も見当たらない、その意味ではポーターの演出力を評価するにも限界のある作品であるが、編集技法として、「カットバック」を発明したことは映画史的に大きく貢献した。この作品を習作として、同年に製作される『大列車強盗』での前進を思えば、映画をメディアとしてプロモーションするポーターの一貫した姿勢が見られ、その意味でもひじょうに意義深い重要な作品である。
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