[コメント] あるアメリカ消防夫の生活(1903/米)
クロスカッティングうんぬんはどうでもいい。『大列車強盗』よりもよほど西部劇の萌芽を感じさせる見事なアクション映画だ。火災報知器で飛び起きた消防士がすべり棒を使っておりていく冒頭から息もつかせぬ展開。馬車が走る、ドアや窓を突き破る、はしごの昇降、これがアクションだ。手前で犬が歩いているところを、奥から馬車が出発していく場面はどう見ても『リュミエール工場の出口』だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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世界初のクローズアップは『大列車強盗』のラストだと一般には言われているようなのだけれど、なんと前述の火災報知器を映したカットですでにクローズアップが使われている。これ以前のサイレント映画を全て見たわけではないので断言はできないが、史上初のクローズアップが人間の顔ではなかったというのは何とも奇妙な話である。
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