[コメント] めし(1951/日)
屋内シーンでは演技の的確さが、屋外シーンでは撮影の美しさが秀でている。ねこ好きとしても見ておきたい一作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画がなんとも楽しい印象を残すのは必ずしもハッピー・エンディングのためばかりではあるまい。上原謙の酔漢演技や花井蘭子が家に来てからの慌てぶりは実に笑わせてくれるし、なによりカラッとした画調が映画を陰鬱になることから救っている。的確で懐の深い演技を披露する脇役陣にあって島崎雪子と大泉滉だけはいささか場違いにも見えるが、ふたりの存在が映画を楽しく、そして豊かにしている。
原節子に関しては、彼女が本来的に備えているゴージャスな存在感を鑑みれば、ここでの所帯やつれを表現した演技は奇跡的と云ってもよいほどに成功しているのではないか。
ちんどん屋のカットや列車から手紙を捨てるカットなど、思わず瞠目してしまうカットも散りばめられている。
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