イギリス製のホラーは何かと外れが少ないが、これもその内の1本に該当しそう。最高の時間が一転して悪夢となる展開は「待ってました」と言わんばかり。ジェニー役のケリー・ライリーも泥と血糊まみれになりながらも身体を張って演技している。見ごたえがある。

最後でジェニーとブレットが対峙するシーンにはもっと時間を割くべきだし、それができないなら、もはや生け捕りにした形になったという大人達の心情をわかりやすく描いて欲しかった。ただひたすら絶望感漂うオチは嫌いではないけど。

子供が子供なら、親も親なのだ。教師生活○年のジェニーは、死を目前にして何を思ったのだろうか…。

たまたまその場に居合わせて利用されてしまった少年が焼き殺されるシーンがある。その少年がアラブ系である必要があるのかどうか、ふと疑問に思った。ジェニーは（そうするしかなかったが）見て見ぬふりをしてその場を立ち去る。半狂乱になりながら。後方では少年が火達磨になっている姿が確認できるが、何かと痛烈だ。」

もはや製作者のただならぬメッセージを感じずにはいられないのだが…どうなんだろう。ちょっとやりすぎなシーンであることに間違いはないハズ。