[コメント] 副王家の一族(2007/伊=スペイン=独=米)
おかしな言い方になるがコンパクトで手軽に楽しめる、重厚長大な歴史絵巻といったところか。この手の映画は美術がしっかりしていれば、豪奢な雰囲気だけでたっぷり楽しめる。
物語の方は激動と没落の時代の貴族たちの生き様で特に目新しいこともない。
だが落ち着いた美術ときちんと調和を保った、抑制のきいた俳優たちの演技はいずれも見応えがあった。
この抑制と調和があればこそ、実は自らの欲望に忠実に振舞っているに過ぎない貴族たちの姿を浮き彫りにできたのではないか。
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