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[コメント] ファッションが教えてくれること(2009/米)

ド派手な雑誌を創る人々の地味な物語。おしゃれ最先端だと思っていたアナは、同じ黄色のネックレスを何度もしている。時々変わっても同じ種類の色違い。そしてしょっちゅう同じ赤のワンピを着ている。けれどどんな時も決して着ている服の「TPO」は外さない☆
uyo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







読者数1300万人。アメリカ女性の10人に一人が読むと言われているVOGUE9月号。

しばらくは、会う人ごとに語り合ったほどのお気に入りです。一緒に見ていた人たちにも伝播して、今年の米VOGUE9月号を買ってしまった人さえ。

5ヶ月間かけて800P以上のファッション誌を作り上げる過程のすべて。スタイリストとして実際に船を漕ぐグレイスと、編集長として水先案内をするアナ。アナがグレイス渾身の見開きページを没にしたとき、観ている私たちも納得がいかなかったけど、9月号が出来上がってくるにしたがって、確かにあのページは全体の中で浮いていることに気づかされる。

あなたの長所は?と訊かれて、「判断力」と即答するアナ。確かに。

〆切が近づくうちに、全員廊下を歩く足取りがフラフラしてくる(服装はおしゃれなのに)。そして〆切5日前(フ〜〜〜!)に急遽撮り直すことになったカラーブロックのページも、確かに撮りなおしたあとの方が、明らかにコンセプトが実用的かつはっきりしていて送り手満足ではなく「お客がお金を出して手に入れたい」ページに仕上がっている。見事。

そして、ドキュメンタリースタッフが入っていることを、彼らをそのグラビアに登場させることで、ささやかに記録しようとするグレイスの粋な計らい。「私たちのこと散々観察して見世物にして。あなたたちのことも晒してやるから☆」と言う、大人のいぢわる。

まるで月影千草のようなグレイスの数奇な運命(そういえばファションも)。娘の前では借りてきた猫のような上目遣いをするキュートなアナ。

そして一番印象的だったシーンは、9月号が出来上がり、フロアから、すべての写真や記事や洋服が片付けられ、そ、そしてその日から「10月号」の準備に入るのだと言うところ。

ファッション誌創りの、それが、宿命。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)浅草12階の幽霊

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