「いけいけいけぇぇ！やっちまえ！ルフィぃぃ！！！」

いよいよ大詰め、最後の対決。観客の気持ちをはっきり声に出して代弁できるメンバーはウソップだけなんだよな。

能力者でもない。鍛えられた剣術や格闘技も身に付いていない。抜群の知性があるわけでもなく、機転とハッタリと、ギリギリの局面の勇気以外には何も持ち合わせていないウソップは、麦わらの一味における僕の分身である。だからこそウソップの卑屈さや臆病さにいらつくことがあるのだ。何故ならば我が身を見る思いだから。

だからこそ、一度敗れたシキに対して必勝の志も凛々しく、大見得切ってルフィが現れる（あの勢ぞろいのシーンね）シーンと、一味が敵の手下どもをやっつけて、残すはシキのみという大詰めに、ウソップはそう叫び、僕は首がちぎれるほどウソップの言葉に同意するのだ。

「いけいけいけぇぇ！やっちまえ！ルフィぃぃ！！！」