[コメント] インディアンの考え(1909/米)
劇空間の都合のよい配置が前時代的なお粗末さを顕現してBAD
これもグリフィス得意のアメリカ開拓史を題材とする、スペクタクルメロドラマとなる作品である。しかし、そのスケール感は、この時期の同様のアイデアによる作品群の例にもれず、あまりにも工夫が足りない都合のよい劇空間配置であり、なんともお粗末な状態を晒している。以降のグリフィスの作品が持つサスペンスが利いた劇構造は、ここではまだ確立されていないのであるが、本作はそうした映画の手法を盛り込むことで大きく見せ方が変わったであろうことが推測されるボディは持ち合わせていた。ゆえにグリフィス先史的な作品群のひとつとして捉えるべき作品。
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