[コメント] 懺悔(1984/グルジア=露)
クソリアリズムを離れた寓意的でコミカルな権力の弾劾は、グルジアの民のせめてもの抵抗か。破天荒な市長と苦悩する息子を演じ分けたアフタンディル・マハラゼは、奇妙な仕草で民衆をあらぬ方向へ扇動し、歓喜の歌の絶えない平穏な地獄へといざなう。老婆の信ずる教会への道は、老婆のみならず街の成立に加担した総ての者達に用意されていない。
(水那岐)
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