[コメント] マッハ!弐(2008/タイ)
『マッハ!!!!!!!!』(2003)の原題は「Ong-Bak」なのだから、本作の邦題を『マッハ!弐』としたのは当然とも言えるが、いつもは滅茶苦茶なのをつけるのだから、ここでは考えて欲しかった。☆3.8点。
C.イーストウッド主演の『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966/伊)は『夕陽のガンマン』('65/伊=西)の続編でも何でもないのは有名な話で、配給会社が二匹目の泥鰌を狙って勝手な邦題をつけたものだ。『続・荒野の用心棒』('66/伊=西)に至ってはS.レオーネ監督作でもイーストウッド主演作でもない。
もう一回言うが本作は原題が「Ong Bak 2」である。なので配給も続編臭を前面に出して宣伝営業を行なった。タイではヒットしたかも知らんが、作品にとっては最悪だったと言えよう。(恐らく原題名は、作品を制作する上での契約条件になっていたのだろう)
内容は「Ong-Bakという盗まれた村の仏像を、現代のムエタイ戦士である青年が悪から取り戻す」という前作と、全く関係がない。あらすじ欄にある通り、アユタヤ王朝期(1351〜1767年)の地方領主を巡るの争いの物語である。アクションだけでなく、画としても完成度が高く、どうしても(特に後半は)トニー=ジャー祭りの様相は呈するが、それ自体を佳しとするなら高得点を与えてしかるべき作品だと思う。
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ラストは情けない仏像が出てきて衝撃的に幕が下りる。そう、この物語には×なる××があるのだ。
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