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[コメント] 渇き(2009/韓国)

人外魔境の苦悩と葛藤を描いて、内容的には案外オーソドックス。でもその手法は、官能と魅惑的な恐怖に、一つまみのシュールさを加えて、なんだかモダーン。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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テジュキム・オクビンが吸血鬼と化したシーンも含めて、それ以降は、「ここで幕切れでもおかしくない」というシーンが何度もあった。おかげで実際の上映時間以上に長く、たっぷりとこの映画を堪能することができたような気がする。

それだけ緊張感のある劇的な展開が続いたということであり、本作の完成度、水準の高さは相当なものだと思う。

ちょっと発見。吸血鬼は牙の無い方が、何倍も怖くてエロティック。

テジュをめぐる台詞には「犬」という言葉はあったが、本作には犬も猫も鳥も、人間以外の動物は一切スクリーンに出なかったんじゃなかったかな。

その正調ホラーな風味は、いささか自分の好みと異なるが、見てよかったといえる一本だった。

(評価:★4)

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