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[コメント] アリス・イン・ワンダーランド(2010/米)

3D映像に気を取られ、アリスのお話の方は印象が薄い・・・。
G31

 やっぱり画面が暗い。メガネがサングラスみたいに薄黒いから、光が遮られて輝度が落ちるんだな。メガネを外して眺めた方が、はるかに明るくて綺麗だよ(色合いしかわからんけど)。昔よくあった(今でもあるだろうが)モザイク風の立体画を見るみたいに目を凝らして観ようとしてみたけど、無理だったわ(見える構造が違うからだが・・・)。

 個人的に思うのは、普通の平面画でも奥行き感って結構出せる。だから3D画面の特徴って、こちらへ向かってくる<飛び出し感>にあると思うんだけど、まだまだそこを意識した絵作りになってない、という感じなのかな。だいたい飛び出して見えるものでも、図象が画面の枠(スクリーンの外縁)で切れちゃってるのは台無しだね。枠内に収まっているものでないと、存分に飛び出して見えない。具体的には、今の映画はクロース・アップ(顔中心)やバスト・ショット(胸から上)が中心だけど、今後はフル・ショット(人物だったら全身が映る)中心の昔の映画みたいな感じに戻るのではないだろうか。映画界はあっという間にそういう技術を習得すると思うが、まだ過渡期なのだろう。

 そういう意味では、日本語字幕が一番よく飛び出て見える。これも、映像そのものの<飛び出し感>を抑える要因になってるし、見てて鬱陶しいので、洋画の3D映画は吹き替えで観るのが主流になっていくのかもね。

70/100(2010/06/27記)

(評価:★3)

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