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[コメント] 騎兵隊(1959/米)

これを大佐ジョン・ウェインと軍医ウィリアム・ホールデンの反目関係を軸としたドラマだとするならば真のクライマックスはウェインの脚の治療シーンだが、フォードはそれをこれ見よがしに飾り立てなどしない。この「慎ましさ」もまた「映画」にほかならない。
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とか云いつつ、つい目がいくのはやはり戦闘シーンで、ニュートン駅での戦闘で迫り来る歩兵を正面から捉えたショットの凄味や、少年兵の攻撃に退却を強いられるシーンの微笑ましさといったらない。

コンスタンス・タワーズに対する扱いもよいと思う。タワーズのキャラクタ造型および彼女が北軍に同行せざるをえなくなるというスクリューボール・コメディに発展してもおかしくないようなプロット/演出が前半部の大きな魅力になっていることは疑いないだろう。また、彼女は初登場時よりラストの薄汚れた姿のほうが美しく見えるように演出されている。ウェインに頭巾をほどかれてあらわになるブロンド・ヘア。それは決して整えられたものではないが、タワーズの見せる表情はこの上なく美しい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)死ぬまでシネマ[*]

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