[コメント] 武士道シックスティーン(2010/日)
見ているこちらが赤面するほどクサイところが多い。だが時おり、きらりと光るシーンもあって悪い映画ではない。
勝ち負けが嫌になるほどはっきりし、しかもそれが自分一人にずっしりとのしかかってくる、個人対戦の競技は、どういうものであれ、きついプレッシャーにさらされる。
勝てば嬉しいが、負けてしまえば時には自分の全存在が否定されたかのような気さえしてくるし、負けることの怖さが、心に染みつくことだってあるだろう。本作は、それを乗り越えていく、青春成長ドラマなんだろう。
極端にまで設定されたキャラクターは返って平凡でありふれたものに見えてしまうが、青春成長ドラマとしての土台がしっかりしているから、観終わった後にはやはりさわやかな印象が残る。恐らくは原作に助けられている部分も大きいのだろう。
個人的にはプールのところでの、主役二人のやりとりが良かった。腹をぶちまけ、ぶつかりあうことで、また違う段階へと進んでいける。「そういうもんだよな」という懐かしさと納得があった。
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