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[コメント] パリより愛をこめて(2010/仏)

その「愛」すらも邪魔と言うのか。
炭酸飲料

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ピエール・モレル監督にとって「退屈」は敵。「テンポ」が命。

余計なシーンなどいらぬ!

まどろっこしいんならアクションシーンだってカットだ!

スピードだ!

まいていけ!!

なんて怒号が実際の撮影であったのか知るはずも無いが、 完成した映画は、その「作品そのもの」が走っています。 次へ次へと急かす。

そしてそんな作風そのものが人格となって現れたようなワックス。 捜査のため、ましてやパリのために戦っているのではない。 もはや「展開」のために暴れまわっているのではないか。

「やりすぎだって? じゃあ多少人情でもみせて冗長にしようか?」

と開き直られてるようで、とても痛快。

と、終盤までは文句言ってるヒマもないんですが。。

ラストの、愛がどうこうってシーンだけ急ブレーキをかけたので戸惑いました。

この「愛」こそが。タイトルに込められた「愛」なのでしょうか、監督。

・・・そんな「愛」などいらぬ!!(某マンガみたいになった)

(評価:★4)

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