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[コメント] 運命のボタン(2009/米)

原作(1970年作)を読んだ。原作を土台にして、新しい物語にしている。それはいいが、そうするなら、その姿勢を貫いてほしい。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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原作はマシスンらしい’掴み’のある話で、映画作者もその掴みを最大限生かしたかったのは判るが、要はこのスチュワードの正体をボカすか(原作)、ボカさないかだろう。ボカさないなら、ちゃんと詳細の説明をすべきだろう。

本作では「稲妻を支配するもの」と「人類の資質を見極める」の発言だけがある。

「稲妻を支配するもの」は、コナン・ドイルの「大空の恐怖」(1910?作―地球の大気圏に存在する存在を描く)系統のものと判断できる。

「人類の資質を見極める」は、その稲妻を支配する、人類より超えた力を持つ存在(これは煽尼采さんのコメントと同じです) が、地球汚染を繰り返す人類を存続させるか否か を決定するということだろう。

以上のことをもっと詳細に描写すべきだった。「3つのプールの出現シーン」は、観客にとってはつじつまを考える余計な手間が増えただけで、その‘安穏の状態’というアイディアは全くよく有るものだ。

アイディアの寄せ集めの本作は話としては悪くないが、アイディアの羅列だけに終わった 感じが強い。

(評価:★3)

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