[コメント] ヒーローショー(2010/日)
井筒監督が正面から心底馬鹿馬鹿しく無駄であるが故に凄惨な暴力を描いた事は評価されるべき。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『パッチギ』すら触れたことのない身としては、井筒監督という人は単純に身の程知らずでうるさくキャンキャン吠えているみっともない人という印象しかなかったが、その認識を改めるには十分な作品であると思う。
作品中描かれる暴力はとにかくリアル。過剰なほどである。そういう暴力に無自覚に入っていってしまい、絶望の淵に叩き落される様もかなりリアルなのだと思う。井筒監督は本作で「鏡」になろうとしたそうであるが、その役割は果たせたのではないか。
唯一注文をつけるなら、この題材・内容で134分は長すぎる。せめて2時間以内だろう。それはもったいなかったと思う。
ただ、公開2週目にして上映は日1回、観に行った際も客2人という有様だった。公開規模と出来が全くリンクしていないのは悲しい限りである。おばちゃん4人のガールズトーク映画流す暇があるなら、こういった作品の門戸も広げてもらいたいところである。
(2010.06.05 TOHOシネマズ上大岡)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。