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[コメント] 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏)

自分の決めたルールは必ず守る。過ぎたことをぐちぐち悔やんだり、ひとのせいにしたりしない。約束は必ず果たす。そして遊び心を忘れない。ジョニー・トーの描く男達はいつも大体同じだが、そのたびにしびれる。
イリューダ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







後半出てくる母親の唐突さとか、月夜に死者がコステロに会いにくるシーンのダサさとか、スローモーションのアクションシーンのくどさとか、言いたいことはなくもないが、『エグザイル』に続いて「馬鹿だけどすごく魅力的な男達」のかっこよさを堪能させてもらったので満足。主人公側の3人の殺し屋は、標的となる3人とは違って目撃者を容赦なく消すことはしなかった。その辺がプロとして甘さでもあり、何の得もないコステロとの約束を命がけで守る行動にもつながってくる。決して厳密な脚本ではないのだろうけど、首尾一貫した人物像の描き方に感心した。基本的なことのようで、意外にこれができてない映画って多いから。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)MSRkb

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