[コメント] マイ・ブラザー(2009/米)
良作であることは認めるが、エリート海兵隊員にトビー・マグワイヤは説得力に欠けやしないか。鑑賞中ずっとそれが気になった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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デンマーク映画『ある愛の風景』のリメイクということで、出来は当然良いものであり、その意味では安心できる作品であった。
戦地で起こったことをこれでもかこれでもかとぶつけてきたことにより、サム(トビー・マグワイヤ)側の変遷にも感情移入できるようになっているのは良かったと思う。一部だけフラッシュバック的に挿入するやり方もあったと思うが、この方針は正しかったと思う。
ただ、疑問もある。まず何より、冒頭に書いたサムにトビー・マグワイヤというキャスティングの問題。実際の彼はどうあれ、スパイダーマンのぼんくらイメージが強い彼をエリートにというのはどうもスッと腑に落ちない。問題児トミーのジェイク・ギレンホールはしっかりしていただけに比較という意味でも乗り切れなかった。次に子供の台詞の翻訳の問題。「トミーおじさんは母さんと寝てたのよ!」とあの年の子供が言うのはリアリティがない。「母さんはもうトミーおじさんの方が好きなのよ!」で十分ではないか。
大筋はよし、細部は気になるという作品であった。
(2010.06.05 横浜ブルク13)
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