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[コメント] 借りぐらしのアリエッティ(2010/日)

マクロとミクロの見事な調和。格差も大きさだけでは計れない。平凡に生きる幸せの価値。見終えて色々考えさせられる作品。(2011/8/13)
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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やはり映画は主役が生きていなと引きつけられません。 この映画の主人公アリエッティ志田未来さんの声も含めてとても素晴らしかった。 このところのジブリ作品としては最も良かった。

脚本が宮崎駿さんだということもあっていたるところに過去のジブリ作品が散りばめられていることもあって親しみやすかったです。

ドラマが展開する田舎の風景は『となりのトトロ』だし、この家に住みつく猫も猫バスそっくり。主人公アリエッティは『魔女の宅急便』のキキを思わせます。(歳も同じくらいだったかな?) スピラーの弓矢を持つ姿は『もののけ姫』のアシタカみたいだし、病弱な子供を励ますのは『アルプスの少女ハイジ』ですね。

懐かしさを感じさせる設定はなかなか高いレベルだと思います。

ファンタジーとしての和洋折衷が見事にはまった演出でした。

深く考えると大きさの違いが格差を意味しているよう感じがしましたね。 格差とは客観的なものであって、それぞれの人は大きくても小さくても幸せに生きているわけですね。

お互いが侵略を開始しなければ平和なんだと、この二人が言っているように思えました。

(評価:★4)

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