[コメント] あの夏の子供たち(2009/仏)
この映画には2度驚かされた。一つ目は物語の中程の(それまで主人公の)自殺であり、もう一つはラストにあの名曲が流れてきたことだ。そもそも、この作品には2つの視点があり、どちらの視点で観るべきか迷ったのだが・・・、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
物語は映画プロデューサーの3人の娘と妻の楽しい私生活と、借金地獄の社会・仕事生活で進む。前者が示す希望という視点から観るべきか、それとも後者の絶望或いは悲劇という視点から観るべきか、迷った。
オープニング曲は少しふざけた曲だったが、途中からはギターの優しい抒情曲になり、借金を希望で乗り越えていくのかと思ったら、突然の自殺だ。あらあら。そして、その抒情曲が哀しく何度も流れ、悲劇の方かと思ったら、ラストは何と‘ケ・セラ・セラ’〜なるようになるさ〜というのだから又々驚いた。
もっともこれには、観終わって考えると、伏線がある。それはタイトルで、「私の子供たちの父親」。つまり、父親である男の一生はこんなのでしたと言っている訳だ。、更にはこんなセリフもある。「あの人なら、死は人生の否定ではなく数ある出来事の1つだ、って言うわ」。
所詮人の生き死に、つまり人生はケ・セラ・セラだ、というのは大いに賛成はするけど、このラストには本当に驚かされた。おやおや、そういうオチなんですか。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。