[コメント] ガールフレンド・エクスペリエンス(2009/米)
高級エスコートって、初めて聞きました。(2011/4/9)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
なるほど、これが高級エスコートですか。
話題が飛躍しますけど、『失楽園』や『愛の流刑地』の原作者渡辺淳一さんが
不倫こそ純愛
と語っておりまして、家庭という打算に入り込んだらどんな愛情も薄れるだけ。
それをごまかすために子供だとか親だとか親戚とかにいい顔をして仮面をかぶっている。(あ、これは私の勝手な解釈)
で、この二人。つまりスポーツジムのトレーナー(男性)と高級エスコート(もちろん女性)が同じアパート(高級マンション)に住む私生活の破たんが、なんともお互いが別々の仲間から旅行か何かに誘われて、「行くな」「行くわ」という大ゲンカに発展するという、いわば痴話げんかに陥るというスパイラルを見事にワンショットでとらえています。
こういう視点てスティーヴン・ソダーバーグの知性を感じさせますよね。
すごい!
最後に高級エスコートの女性が仕事に赴いて、せかせか服を脱いで、下着姿で太った男性が興奮して息をふーふーいって、彼女に抱きついて少しずつ呼吸が整えられてゆくラストシーンに、この女性のプロ魂が息づいていました。
でもこの女性にも失恋の経験が折り重なったりして、人間味のある世界がでてくる。
こういう仕事っていったい何歳まで頑張れるものなのかわかりませんが、性行為ではない「癒し」を与える仕事って、いろいろな分野があるんですね。
感動しました。
2011/4/9 自宅
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。