[コメント] 真空地帯(1952/日)
古参兵の初年兵への冷酷ないたぶりは、何も軍隊に始まったことではない。日本の階級社会は虐げられる者の下に必ず憂さを晴らす対象を用意し、それをおのれの痛みの代償とさせてきた。その子孫といえば体育会系の運動部などがそうだが、どうやら現在では言論界においても、この幼稚な復讐の連鎖は続いているようだ。
木村功については妙になよなよしていて、数年の刑務所生活を体験した凄みは感じとれない。他、古参兵たちの暴力がリアリティを著しく欠くのもシラケさせられるところだ。
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