[コメント] 鬼火(1956/日)
雰囲気はいいのだが想定のうち最も平凡な処に納まるし、そこからが先が重要だろうと云う処で終わって不完全燃焼でもある中編
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ここから加東大介がどうなったのか、が重要だと思うのだ。当然に倫理的に裁かれなくてはいけないだろう。勘弁してくれと逃げ出すだけでは弱い。加東は津島恵子と全然別の世界で暮らしていた。これからは同じ世界で暮らさざるを得なくなるはずだ。
津島が加東の下宿にたどり着いたときには自殺していて幽霊だった、というニュアンス(亭主の帯しているから電気を消してくれと云う)があり、そちらの方が面白かったんではなかろうか。あと、中編の尺なのに途中で喜劇を挟む必要があっただろうか。
宮口精二はカリエスで七年寝た切りと云われる。結核性脊椎炎で、結核は戦後に激減していったのだが、吉屋信子の原作は戦前のものだからなのだろう。入院治療はさせてもらえなかったのだろうか。
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