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[コメント] バイオハザード IV アフターライフ(2010/米=英=独)

3Dを意識しての制作もあってか、ポール・W・S・アンダーソンが1作目以来の監督復帰しただけの意欲は感じたし、アクションで見せるB級ゾンビ映画として映像にキレがあって楽しめた。お話はもういいや…。(2010.12.26.)
Keita

**ネタバレ注意**
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監督が1作目以来のポール・W・S・アンダーソンに戻ったことで、思ったとおりのクオリティアップが計られていたことが良かった。前作ではだだっ広い砂漠が舞台になったことで緊張感のかけらもない駄作になってしまったが、本作ではロサンゼルスのビル一棟に閉じ込められた周りはアンデッドだらけで動けないという緊迫感のある状況の中、しっかりと緊迫感のある演出を行い、キレのある映像で楽しませてくれた。オタク監督・アンダーソンの腕がさすがに光っていたように思う。

Blu-rayでの鑑賞だったので、3Dを前提にした映像演出については完全には伝わって来ないのだが、3Dで撮るからこういう風に見せてみたい、というアクションにこだわりのある監督の欲望みたいのは3D映像でなくとも伝わってきました。この手のB級アクション映画の場合、そういった「どうだ! このアクションかっこいいだろ!」というような勢いだけの部分も得てして大事だったりもするんですよね。

冒頭の雨の東京から地下に潜っての怒濤の連続アクションしかり、ビルから飛び降りて銃弾連射するアリスの姿しかり、サングラスを投げたり銃弾を『マトリックス』のように避けたりすることもしかり。1作目からハードロックやメタル系のサントラを重用してきたが、今回はアクションに特にハマってて、エッジが効いてる印象も強かったです。

ただ、ストーリーは相変わらず。もはや前作までの詳細はあまり覚えていない状態でなんとなく見てしまっているのだが、アリスがどうなっているとか、アンブレラ社がどうなっているとか、本当にどうでもいいようなところに来ているようで、しかも「またかよ…」と言わざるを得ない明らかに完結させる気がないラストシーンに至ることとなる。

さすがにもうお腹いっぱい。5作目以降はもう観なくていいかなと思いました。映像を楽しむという点でも、1作目とこの4作目で十分な気がします。懲りずに頑張ってください!

(評価:★3)

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