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[コメント] ゲゲゲの女房(2010/日)

全般に、屋内撮影がいい。カメラが外へ出てしまうと、早く屋内に入れ、と思ってしまう。撮影者は、たむらまさき。特に、後半の色遣いが美しい。本作も家が主役と思えてくる映画だ。
ゑぎ

 また、靴下を脱ぐカットと履くカットといった、足裏を見せるカット。或いは、柱時計のネジを巻く際の、小さな踏み台、そこに吹石一恵を上がらせて、ふくらはぎ下を映す画面、といった脚フェチの演出が印象に残る。

 女優は吹石以外にも、その姉役の坂井真紀もハッとするぐらい綺麗に撮られており、題材に対して、この姉妹はキレイ過ぎるキライはあるが、それも映画らしさだと思う。貸本屋の窓ガラスの向こうに映った吹石の顔のカットは絶品。

 尚、カット内に別世界(異次元というか)を現出させる試みが何度もなされていて(南果歩徳井優、河原に座り込んでいる人々等)、吹石らが微妙に無視したりする部分や、屋外の風景が現代であるといった趣向は、中途半端に思う。それに比べて、アニメーションはなかなか良い出来だ。このアニメーションがあると無いのでは、満足度がかなり違う。

(評価:★4)

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