コメンテータ
ランキング
HELP
ジャン・リュック..
************
チャップリン
************
小津安二郎
************
ヒッチコック
************
ジャッキー・チェ..
************

ゲゲゲの女房 (2010/)

[Drama]
製作越川道夫
監督鈴木卓爾
脚本大石三知子 / 鈴木卓爾
原作武良布枝
撮影たむらまさき
音楽鈴木慶一
出演吹石一恵 / 宮藤官九郎 / 坂井真紀 / 南果歩 / 村上淳 / 平岩紙 / 天衣織女 / 沼田爆 / 佐藤瑠生亮 / 宮崎将 / 夏原遼 / 歌川椎子 / 柄本佑 / 金子清文 / 久保酎吉 / 鈴木慶一 / 唯野未歩子 / 諏訪太朗 / 陰山泰 / 渡辺謙作 / 岡部尚 / 徳井優 / 石垣光代 / 伊藤麻実子 / 鈴木晋介
あらすじ島根県安来の酒屋の娘、布枝(吹石一恵)は29歳。結婚をせかす家族の勧めで、東京で貸本漫画を描いているという同郷の10歳年上の茂(宮藤官九郎)と見合い結婚した。茂には軍人恩給が出ていて一生生活には困らないというふれ込みだったが現実は正反対。戦後の経済成長と反比例するように貸本業界は斜陽の一途。おまけに茂の絵は、暗くて人気がないと原稿料もまともに払ってもらえないしまつ。米びつは空っぽで金はもっぱら質屋だより。漫画界のことなど何も分らず戸惑う布枝だが、黙々と仕事机に向かう茂の姿を見ながら、淡々と赤貧生活を受け入れるのだった。原作は漫画家水木しげるの妻、武良布枝の自伝エッセー。(119分/ヴィスタサイズ) (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全10 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★4漫画家は、まだあの水木しげるなどではなく、その妻も戦後のある時期を生きるただの無名者として描かれる。二人は、あの時代の誰でもない者、すなわちすべての者たちなのだ。鈴木卓爾たむらまさきの視線は、そんな彼らを慈しむように注がれる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
★4一見、何ら変哲のないよくある日本映画のように思われるが、このたむらまさきの撮影と照明は事件といっても差支えない程に異様だ。また、オフスクリーンで氾濫する水流や時計の刻みといった自然・人工音の群れは本作が紛れもない「映画作家」の映画であることを示している。 (赤い戦車)[投票(1)]
★4一見「枯れた」セピアの画面、その皮膜を一枚剥げば恐ろしく豊かな映画世界が広がっている。柄本佑宮崎将村上淳などいかにも鈴木卓爾が好みそうな被写体たちと宮藤官九郎さらには妖怪までもが完全に調和して平然と同居する。現代日本映画の最高級品。そして吹石一恵はあまりにも、あまりにも美しい。 (3819695)[投票(1)]
★4全般に、屋内撮影がいい。カメラが外へ出てしまうと、早く屋内に入れ、と思ってしまう。撮影者は、たむらまさき。特に、後半の色遣いが美しい。本作も家が主役と思えてくる映画だ。 [review] (ゑぎ)[投票]
★4戦争経験者の水木にとって、彼の貧困生活(それは「貧乏」というよりもむしろ「飢え」に近い)よりも、直接的に命を奪われる「戦争」のほうがもっと怖かった。そして戦前・戦中と戦後の変化を見た彼は、おそらく「時代」も信用できないから媚もうらないのだろう。単純に貧乏を怖れないメンタリティと、吹石のような女性と結婚できたのがうらやましい。 (蒼井ゆう21)[投票]
★4生きていられるだけもうけもんですよ。(2011/7/18) [review] (chokobo)[投票]
★3戦争負傷者の茂も、貧乏に一切涙をみせない布枝も、餓死する漫画家なども、いわば妖怪だろう。布江はボンボン時計を巻き続け、別の時間が流れている。考証無視の21世紀の街並みは対照のため意図的に選択されたに違いない。 [review] (寒山拾得)[投票]
★3時折画面に現れる異形のものは、かつて確かにあったけれど今は忘れ去られたもの(のように思える)。 [review] (Soul Driver)[投票]
★3戦後昭和の取り残された底辺の貧困に、水木しげるの妖怪の世界観が宿る。貧しさにくじけない作家魂。しかし、時折映りこむ現代の風景(マンションや駅前)は違和感があった。意図的なのだろうか。 (まー)[投票]
★3たびたび現れる目に見えないものたちの表現は良かったけど、それ以外は特にピンとくるものがなかったような気がする。 (あちこ)[投票]
Ratings
5点1人*
4点9人*********
3点11人***********
2点3人***
1点0人
24人平均 ★3.3(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
Links
検索「ゲゲゲの女房」[Google|Yahoo!(J)|goo]