★4 | 全般に、屋内撮影がいい。カメラが外へ出てしまうと、早く屋内に入れ、と思ってしまう。撮影者は、たむらまさき。特に、後半の色遣いが美しい。本作も家が主役と思えてくる映画だ。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 戦争負傷者の茂も、貧乏に一切涙をみせない布枝も、餓死する漫画家なども、いわば妖怪だろう。布江はボンボン時計を巻き続け、別の時間が流れている。考証無視の21世紀の街並みは対照のため意図的に選択されたに違いない。
[review] (寒山拾得) | [投票] |
★4 | 一見、何ら変哲のないよくある日本映画のように思われるが、このたむらまさきの撮影と照明は事件といっても差支えない程に異様だ。また、オフスクリーンで氾濫する水流や時計の刻みといった自然・人工音の群れは本作が紛れもない「映画作家」の映画であることを示している。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★4 | 戦争経験者の水木にとって、彼の貧困生活(それは「貧乏」というよりもむしろ「飢え」に近い)よりも、直接的に命を奪われる「戦争」のほうがもっと怖かった。そして戦前・戦中と戦後の変化を見た彼は、おそらく「時代」も信用できないから媚もうらないのだろう。単純に貧乏を怖れないメンタリティと、吹石のような女性と結婚できたのがうらやましい。 (蒼井ゆう21) | [投票] |
★3 | 時折画面に現れる異形のものは、かつて確かにあったけれど今は忘れ去られたもの(のように思える)。 [review] (Soul Driver) | [投票] |
★3 | 戦後昭和の取り残された底辺の貧困に、水木しげるの妖怪の世界観が宿る。貧しさにくじけない作家魂。しかし、時折映りこむ現代の風景(マンションや駅前)は違和感があった。意図的なのだろうか。 (まー) | [投票] |
★3 | たびたび現れる目に見えないものたちの表現は良かったけど、それ以外は特にピンとくるものがなかったような気がする。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 生きていられるだけもうけもんですよ。(2011/7/18) [review] (chokobo) | [投票] |
★4 | 一見「枯れた」セピアの画面、その皮膜を一枚剥げば恐ろしく豊かな映画世界が広がっている。柄本佑・宮崎将・村上淳などいかにも鈴木卓爾が好みそうな被写体たちと宮藤官九郎さらには妖怪までもが完全に調和して平然と同居する。現代日本映画の最高級品。そして吹石一恵はあまりにも、あまりにも美しい。 (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 漫画家は、まだあの水木しげるなどではなく、その妻も戦後のある時期を生きるただの無名者として描かれる。二人は、あの時代の誰でもない者、すなわちすべての者たちなのだ。鈴木卓爾とたむらまさきの視線は、そんな彼らを慈しむように注がれる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |