[コメント] メッセージ そして、愛が残る(2008/独=仏=カナダ)
人の死に気付く人たちが人間、死ぬ前にいかに何をすべきか、充実した時間を与えるにはどうすべきか、という少々説教じみた話である。どう展開してもこういう話は秀作にはなりえない内容なので、ポイントは映像と俳優の演技と後味のいい終わりの締め方である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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そういう意味ではこの作品は、リー・ピンビンの魅惑的な優美でなめらかなカメラテク、ジョン・マルコヴィッチのポエムのような美声、そしてラストのメッセンジャーという意味を辿って行けば十分合格である。 しかし、何かどこか不満が残るのも不思議である。
そう、死ぬ時期が分かってその時に人間としてなすべきことを人間が行いそして当人は死んでゆく。それが本当に人間がなすべきことなのかどうか、ということにぼくはふと疑問を持つ。
それはホスピスに入所し、家族なり周囲がしていることと全く同じであるが、死ぬとわかった時に人間がする行為というのは何なのかということなのだ。だって、人間というものはいつか朽ち果てて消えてゆくということは分かっているはずなのだ。そういう意味では死は常に身近にあると考えるべきで、あえて死を考えるというのもどうかと思うのである。
ロマン・デュリスは好演だが、あの顔面髭面はどうなのか。今までのちょっとやんちゃな素振りはすっかりなくなってしまった。まだ若いのではないのかなあ、、。別れた妻役のエヴァンジェリン・リリーははっとする美貌でこれからも有望であります。
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