コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010/日)

怒るべきなのか? ☆3.6点。
死ぬまでシネマ

「ヤマト」の実写映画化が観るものを感嘆させる可能性は、イスカンダルから放射能除去装置を持ち帰る確率より低い事は端緒から判っていた筈だ。だから裏切られる事はない。

色々なひとがいるだろうが古代 進が一番好きだと言うひとは少数派ではないのか。だからキムタクの古代が他のキャラクター以上に作品を侮辱したとは思わない。

実写化する事の可能性としては人間の生き死に、瀬戸際の決断、それらに迫真味を持たせる事があったが、それはドラマ部分の演出の拙さによって完全に失敗した。しかしその穴を最小限に抑えるべく突っ走った短兵急な展開は、それはそれで見事功を奏していたのだった。

観賞中は20年以上振りに聞く科白の数々に「こんなに極めゼリフがあったんだなぁ」と(覚えている自分にも)感心してしまったが、終わってみて強く感じたのは、矢張りヤマトの物語は余りにも古い、古過ぎていま新しく創る必然性は殆どない、という事だった。淋しくもあるが…。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)緑雨[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。