[コメント] 冬の小鳥(2009/韓国=仏)
花札って韓国にもあったんですね。(2012/2/20)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『アジョシ』の後にこの映画を観ました。
キム・セロンて才能ありますね。
凄い子役。
冒頭の明るい表情から、施設で過ごす長い間の無表情。
こんな使い分けができるなんて、将来が恐ろしいぐらいです。
映画はずっと子供目線で淡々と描かれます。音楽も全くなし。時々子ども達が歌うぐらい。
そして主役のジニ(キム・セロン)が歌う悲しい歌。
そして彼女も養女として連れて行かれる。
生きることは辛い。
こんな年端もゆかない少女にこの現実はいかにも辛い。
目をつぶれば思い出すのは、父親の背中。 (このシーンで小さなピアノの音がします。)
小さな期待を抱いて空港を歩くジニの絶妙な笑顔。
返す返すも、キム・セロンの演技はうまい。
唸りました。
監督のウニー・ルコントの実体験だそうです。
そしてこの映画を後押ししたのはイ・チャンドン。『オアシス』の監督です。
イ・チャンドンはきっと、強い観察力と勇気がある人なんでしょう。誰もが目を背けたくなる、誰もが記憶から消したくなるような真実をカメラで捉えようとしています。
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