でもこの作品が、日本人が「もうあんなことを経験するのは二度と嫌だ。」と、声高に叫んだ最初の作品だったような気がする。この作品は直球ストレート。もう少し斜から太平洋戦争を見つめたのが、この作品の翌年の『浮雲』だと思う。蛇足ですが、高峰秀子つながりでまだ見てない人はまとめて御覧になることをお薦めする。ちなみにこの作品以前の太平洋戦争を描いた映画を思いつく限り挙げておく。『ひめゆりの塔』（香川京子、津島恵子の出てるやつ）、『きけ、わだつみの声』（織田裕二のやつじゃないよ）