[コメント] 人生万歳!(2009/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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相変わらず切れるギャグ。特に今回はすべてのセリフが辛辣で、スピーデーで、しかもシンプルで落ちも鋭い。ウディの本領がめちゃ発揮されている。それは機関銃のごとくでもあるが、でも僕には古きツービートの掛け合い漫才のようにも思える。
でも一方、映画でこれをやると、受けを狙った本音が見え見えにも思えてくるので、(こういうことしか書けない自分に自己嫌悪も感じるが)どうも乗り切れない。何か違和感があるんですね。(僕との違和感というただなる私的な代物ですが、、)何だろう。
それはどのシーンも嘘っぽいということでしょうか。特に今回はものすごい夢ごと(妄想気味)の連続で、人生結局何でもありなんだよ、ということなんでしょうが、まあ、見ている間は楽しいと思われる方もいるでしょうが、僕は上映中からちょっといつもの通りひいてしまい、結構きつい映画でした。(ある意味とんでもない自己主張映画なのではないでしょうか、、)
大きな年齢差の恋愛も、ふざけた自殺も、老いを感じさせる女が二人の男とつねに愛の褥にいることも、そして老いてから初めてゲイに目覚める初老の男もしかり、ウディも残り少ない命を見据えてやってやれないことはない、なんてすべてがそんな老人の妄想に吾輩が思えてしまうのだからいやだ、そしてかくいうこんな自分がとてもやりきれない。
ああ、今回もウディの映画に素直に酔えませんでした。いつものことです。いやなら見なきゃいいのに。ウディファンの方、本当に申し訳ありません。このコメントはあくまでわたくしの私的なつぶやきです。お許しを。
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