[コメント] ソーシャル・ネットワーク(2010/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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意外な収穫は、世界的に有名な大学の学生生活が生々しく描かれていた事だが、それすらも『炎のランナー』『恋のスクランブル』(笑)など、すごいのがある。
「アイデアの盗用」というネタが見えないもののため、議論・聴取に終始してしまって面倒臭い。聴取シーン自体はすごく苦労された逸品かもしれない。でも、それで内容がどうというわけもない。本作の中身は、アイデアとか盗用とかの追求そのものではないからだ。(もしそうなら、アイデアの生まれたシーンやそれが育つ経緯をもっと踏み込んで描写する筈・・・)
数少ない親友とのFacebookという後に世界をあっといわせるものの発明、ワクワク感、その親友を騙まし討ちの様に切らなきゃいけなかった葛藤と、彼の切なさ・・・といった部分が自分にとって肝だったが、どうも監督にとってそうでもないらしいし、最後までとっておいた駅弁のカツが実はタマネギだった様な気分だ。
余談だけど、パソコン界の歴史にはドラマチックな逸話が一杯だ。ネタの宝庫かもしれない。なぜそれが映画にならずに、Facebookが映画になるのか?例えば、有名なAppleの二人のスティーブの親交と別れ、CPM/86開発者の運命の1日、Atariの創設者の生き様、等々と比べると、このFacebook創設者はまだまだ世渡りができてる、そつがなさ過ぎて退屈なのだ。
もちろん、今の映画界でAppleやMSを題材に作品を撮るのはそりゃあ困難だろう。(ゲイツだって弁護士たくさん雇って差止請求とかするかも(笑))それがFacebookで撮れたというのは、もしかして彼がまだ若く、映画に撮られてもいいよと寛容だったせいかもしれない、宣伝のためかもしれないが・・・。もしそうなら、同級生が言うほどな「嫌なやつ」ではないかもしれない。
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