[コメント] カリートの道(1993/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アル・パチーノはやはりかっこいいですね。このドラマがドラマとしても映画としても成立しているのはアル・パチーノの大きな存在があってこそですね。素晴らしい映画だったと思います。
冒頭に主人公のカリートが射殺されるシーンから始まります。
こういう暗示的なシーンから始まるのはブライアン・デ・パルマならではですね。彼は映画を実に緻密にとらえています。だから冒頭から見る側は見事にはまりこみますね。うまい出だしです。
まだメジャーになる前のショーン・ペンも見事でした。その後の彼のイメージからは遠くはなれたマフィアに身を注ぐ気弱な弁護士役。ヘアースタイルも見事でした。
ラスト近辺はもう『アンタッチャブル』そのものですね。カメラが上下左右から予想もできないような位置で被写体を捉えます。そして動く。カメラの動きがこれほど激しいのに、画面のブレがほとんどないというのは、その後のデ・パルマの作品でも長まわしを使う手法の新しいあり方を提示しています。
過去に残してきた経歴はすぐに消し去ることはできないというドラマ。
人間世界で忘却とかいうのでしょうが、これが世間を相手にするとなかなか難しいものであることを認識させる映画でした。
2010/05/02 自宅
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