[コメント] スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団(2010/米=英=カナダ)
オタクがハマる映画ではない。昔、オタクっぽかった文科系オヤジが最高にハマる映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ほぼ予備知識なしに鑑賞。 これは80年代ファミコンに途方も無い時間を費やし退廃的学生生活を送ってきたオヤジにはかなりの確率でミートするだろう。当時のキーワードは「おニャン子クラグ」「プリンス」「BANDブーム」「押井守」「アキラ」など、サブカルチャーが大人になることを拒んで良いと後ろを押し、勘違いしたまま卒業した輩がいかに多かったことか。あれから四半世紀、現実の厳しさをようやく理解して疲れきった日々を送っているところに久しぶりのこれは反則に近い。また夢をみせてくれるのか。それなら久しぶりに乗ろうではないか・・
ここではストーリーの緻密さも、主人公が理由も無く強いのも、ヒロインが微妙なこともあまり重要ではない。社会的ポジションは皆無のスコットやその仲間たちが何の前触れもなく最高のロックを演じ、バトルで連勝し、恋愛成就しながら日常を過ごしていくのが気持ちよくてうらやましいのだ。あの20数年前のように。しかもカプコンテイストで。
もうひとつはかなりイイ音楽映画。USのカレッジチャートにランクされそうなBECKの音が素晴らしくイイ。アメリカ映画の業の深さはこういうところ顕著に出てくる。私もアマゾンにサントラを発注させてもらった。
極めて偏見に満ちたレビューとなったが、真面目に評論したらダメな映画であることは間違えない。 日本の古きピルグリム(巡礼者)は久しぶりに良い夢を見せてもらった。満足。
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