[コメント] 小川の辺(2011/日)
ラストで武士としての佇まいを見せつけた東山紀之さんだけの映画。(2012/2/15)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作もいい、映画としての映像美も見応えがある。
しかしなんだ、キャスティングに失敗してないか?これ?
鬘の似合わない菊地凛子、その夫としてはあまりも老けてる片岡愛之助、弟のように育った奉公の勝地涼、いずれも中心となるキャスティングに大失敗してる。
せっかくいい映画なのにね。もったいない。
実の妹の夫を上意討ちするために江戸へ向かう武士の話。
道中、幼い頃を回想しながら話は進む。
映画技法として期待したのは、江戸(行徳)で妹の田鶴に出会うシーン。ここはもう少し工夫が欲しかった。出るぞ出るぞと期待した割にはあっさり買い物中の田鶴を発見。ガッカリだった。
幸せに暮らしてた職人が一緒に暮らしてた女性と再会するシーンは、背景に無数の風鈴が風に揺られて泣き出すんですよ。そういう原作を超えたイマジネーションが日本映画には欠乏してるんですね。つまんないね。
音楽の武部聡志もダメ。まるで冨田勲か久石譲をパクってるみたい。昔NHKでやってた「新日本紀行」でした。使い方もイマイチ。
唯一惚れ惚れしたのは、やはり東山紀之さんです。
佇まいが美しかった。
最後に奉公に目配せする小さなシーンも見事に演じてましたね。いかにも武士らしい佇まい。
素晴らしかった!
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