コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 明日を夢見て(1995/伊)

幻想映画の王様による、悪意に満ちた怪作。
Kavalier

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







物語の基本構造は、すごくよくある、童話、寓話。

昔々あるところに、善意に見せかけて、嘘をついて人々をだましているやさぐれた主人公がいましたとさ。 ある日、主人公の元に、純粋で主人公のことを無条件に信じる女の子が現れました。 女の子の無言で無条件の信頼にしだいに感化されていった主人公は、ついていた嘘を真実のものとして行動し始める。周りの人々に希望と幸せを与える主人公。最後に女の子はどこへ消えちゃいました。

この手のよくある寓話を徹底的に破壊しつくした監督の鬼畜っぷりが見物。 寓話の象徴であるヒロインは、処女を奪われ、最後には精神病院送り。 主人公の行っていた、「嘘」は最後まで、人々の希望を奪い続けましたとさ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)トシ[*] けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。