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[コメント] サンクタム(2010/米)

我々は重力に縛られていることを知り、酸素がないと生きていけないことを知り、光が大変ありがたいことを思い知った。閉所恐怖症の方はご覧にならない方がよろしいかと。
Osuone.B.Gloss

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







呼吸ができなくて水死する人間の描写。ひきつる顔、見開く目、リアルでこわかった。まさに息を飲む場面。こちらも力が入ってしまう場面が多かった。

また、穴の中とはいえ、高さがあれば重力による落下がある。高い所に登るにも力がいる。落下し怪我をし、ロープがあろうとその重さで骨も折れる。人間は思ったより重いのだと知る。

光が全く届かない空間。ライトの電池が切れれば真っ暗闇。そこは、映画。いろいろなアイテムで光りをつないでいった。さもなくば、真っ暗な映像を見ながら、声だけをきくとんでもない映画になっていた。(そんな映画はないか)

とにかく、ストーリーは単純。出口を塞がれ、水が進入する洞窟の中で、水から逃げ、新たな出口を探すお話。しかし、その中で人間の崇高な部分を見せる人、醜い精神が露出する人。一人、また一人と脱落していく。迫りくる水と暗闇、なくなる空気。こんな中で精神を正常に保つことが、人間にできるのだろうかと思わざるを得ない。パニックを起こして死に至る場面が多々あったが、本当にあの場にいれば、恐怖で気が狂いそうになるだろう。映画館の中で客観視している自分ではあったが、自然と足を踏ん張っていた。

3Dは、飛び出す映像というより、洞窟の奥行きや水の深さ、水中の浮遊感を引き出したいために選んだのだろうが、それはあまり発揮されていなかった。この場面をもっと3Dで生かしてほしいというところが何カ所もあった。頼むぞ、ジェームズ・キャメロン

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ドデカプリオ[*] りゅうじん[*]

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