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[コメント] ラビット・ホール(2010/米)

相手を思いやるが故に本当の気持ちを伝えきれない、そしてそれがさらに悲しみとモヤモヤを増幅することのジレンマ。だけどちいさなきっかけで人は変われる。
jollyjoker

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







愛する息子を亡くすという傷を抱え、それでもなんとかやり抜こうと、夫(妻)と共に日々を送りながら、本当の悲しみや辛さを分かってもらえないという心の葛藤。自分と同じ感じ方、悲しみへの対処法でしか理解しえないと思い込む人間の身勝手さ。

しかし、ベッカニコール・キッドマンが母ダイアン・ウィーストを遂に面と向かって批判することと、息子を轢いたジェイソンの内面に触れることで、ラビットホールから地球の反対側へ抜け出す=見方を変えることができ、希望を見出すことになる。

苦しさから抜け出すにはやはり自分が動きだし、自分が変わるしかないんだ。

ハウイィアーロン・エッカート は弱い気持ちに歯止めをかけることができたし、苦しみからの再生と前向きな気持ちがジンワリきた。

(評価:★4)

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