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[コメント] サラの鍵(2010/仏)

極めて真摯に、大人の観客を予想して綴られた物語である所以は、痩せさらばえた裸身を露わにするM・マヤンスの役者根性のみではない。遠い過去ならざる残酷な母国の罪状を追うK・S・トーマスらが激突するまぎれもない現代の壁によって、巻き込まれる人々までもが傷つくリアルな筋運びこそが白眉だ。なまぬるい感傷など這い入る隙もない。
(★5 水那岐)

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